Blog Minus 1.1

本に印刷された糸クズみたいなもの []

宇多田ヒカルの日記に、印刷された糸クズみたいなものについて書いてあった。それを読んで以来、文庫なんか読んでいると、やたらその糸クズみたいなものが目に付くようになった。
自分はそんなもの意識できるようになっても何にもうれしくない。
私の「糸クズみたいなものに対する無意識」を返してーー

…なんてこんな記事書いてるようじゃ当分無理かも

京極夏彦「邪魅の雫」を読んで []

邪魅の雫を読んだ。
一気に読んだ。ウブメのような内面的ぐるぐる感とは違う。 世の中というものが持つ属性としてのぐるぐる感は、再認識させられた感じはある。所詮一粒。

あとは、読了後に考えたことを記しておく。
まだ読んでない人は見ない方がよろしいかも。



自分は匿名の立場で、嘘を吐き、騙す(言い換えれば、他人の持つ各々の世界をいじる)。
騙された人が、嘘を吐いた人と直接には関係のない行動を起こす(言い換えれば、各々の世界を持つ人が、その改変された世界に従って行動する)。ただし、嘘を吐いた人が、その行動を完全に操作できるわけではない。
そしてその結果と、嘘を吐いた人の利害は、必ずしも一致しない。
さらに、嘘を吐いた理由というのが、どうしようもなく単純なことだったり迂遠なことだったりする。 何らかの対象への愛とか、対象と同化したいとか、同じ秤に載りたいためとか。
全く釣り合わないのに。

雫のごときものの存在がない場合には、重大なことにはならないかも知れない。 しかし常に雫に匹敵するものが存在しないと言えるのだろうか。

一部のマスコミとか、構造的に似てないかな。いや、情報で利益を得てるのだからちょっと違うか。むしろ、2ちゃんねるニュース板あたりで煽ってるのとか。利用者数稼ぎの雇われ人ではないという前提で。
雫を提供しないだけましだが。
[テーマ:読書 / ジャンル:小説・文学]

テコムサの呪い []

続・ものぐさ精神分析の「アメリカ精神分析する」の辺りを読んでて、ふと Wikipedia でも見てみようと思い、ネットを眺める。

岸田秀、ピルグリム・ファーザーズ、インディアン、の辺りを眺める。未知な事がいろいろあって面白い。特に、政治的な部分よりも、なんといったらいいのか文化的な部分の方が、興味をそそられる。

アメリカの都市名にはインディアン系の言葉が沢山残ってるあたりとか。アパッチ、ジェロニモ、クレイジー・ホース、ツー・ムーンズ、とかは言葉自体に魅力がある。
ケヴィン・コスナーはチェロキーの血が入ってるからダンス・ウィズ・ウルブスなのかな、とか。ジョニー・デップがチェロキーにつながってるのは、好きな俳優なので、なぜか少しうれしかったり。

でも、いちばんの発見は、テコムサの呪い
いやあ全く知らなかった。
真偽はともかく、ブッシュ大統領はこれをどのくらい気にしていたのかの方が、興味がある。人間が呪術的なものの影響を受けやすいのは、科学の発展にかかわらず、いつまでも変わらない感じがあるからなあ。

[テーマ:雑記 / ジャンル:日記]

旅の絵本2の赤い花 []

旅の絵本2(イタリア編)に描かれる野原には沢山の赤い花が描かれている。この赤い花は何だろうと疑問に思い、ちょっと調べてみた。

もしかすると、単一の種類の植物ではなく、種々の赤い花の代表としての一般的な赤い花として描かれているのかも知れない。しかしこれほどに赤だけが強調されているのには意味があるに違いない。ということで、なんとか種類を特定できないかとイタリアや南ヨーロッパの辺りの情報を軽く調べてみた。

その結果、植物には全然詳しくないので見当外れかもしれないが、ひなげしではないかという結論に。

ヒナゲシ(雛罌粟)は別名、ポピーとか虞美人草、英名は Corn Poppy、仏名はコクリコと言うそうだ。なぜヒナゲシではないかと思ったかというと、英語版 Wikipedia に、ヒナゲシはコロンブス以前のヨーロッパにおける農業と関わりがある野草とあったから。南ヨーロッパの田舎の生活とともに描くにはまさにぴったりの野草だろう。
また、これは全く知らなかったのだが、戦場に沢山咲いていたヒナゲシは、特に西ヨーロッパの人々にとって、第一次世界大戦の終戦や戦没者の象徴であるらしい。戦没者追悼として胸につけることもあるそうである。
今までヒナゲシといえばアグネス=チャンの歌ぐらいしか思い浮かばなかったけれど、意外なところで知識が増えるものだ。
[テーマ:絵本 / ジャンル:本・雑誌]

ゲド戦記が公開されるらしいが []

ジブリのアニメ映画ゲド戦記がまもなく公開されるので、テレビを見てるとCMとか関連トピックの情報量が増してきているようだ。といっても読売系。

自分はと言えば、ゲド戦記は読んだことが無い。というか、ファンタジー系、それも海外のものはほとんど読んだことが無い。指輪物語・シリーズも、ハリーポッター・シリーズも読んでない。読んだ海外ファンタジーで唯一思い出せるのは魔法使いの弟子ぐらいか。ファンタジー系の RPGゲームはウルティマとかウィザードリィとか結構好きだけれど、なぜ海外ファンタジー本はあんまり読まないんだろう。

考えるに、SFやミステリなんかと比べてファンタジーでは、原作の言語でないと、使われている単語や文章の、語彙や由来に基づく「魔力」みたいなものが失われてしまうのではないか、という思いも影響していると思う。この思いが正しいか間違ってるかは別として。

[テーマ:海外小説・翻訳本 / ジャンル:小説・文学]

ブルーバックスの思い出 []

この前、本を整理してたら、昔のブルーバックスが何冊か出てきた。その中に都筑卓司氏の「四次元の世界」と「超常現象の科学」があり、子供の頃を思いかえしてちょっとなつかしい気分になった。

子供の頃、家の物置の本棚には、ブルーバックスが何冊か置いてあった。小学生の頃から「相対性理論の世界」とか「不確定性原理」とか「場とはなにか」とか「タイムマシンの話」とかを眺めていたと思う。

と言っても文字通り、眺めていたのであって、読んでいたわけではない。家にあったブルーバックスのほとんど、特に都筑卓司氏の著作には、永美ハルオ氏の挿絵が描かれていて、それを見ているだけで面白かった。

中学生になると、さすがに本文を読んだけれど、全てを本質から理解したかといえば怪しいものだ。しかし、分かりやすく書かれていたのと挿絵の力で、当時はとてもすごいことを理解した気分にだけはなっていた。そんなこんなで、この理屈っぽい奴が形成されたとか?

そういえば、整理中出てきたブルーバックスには大槻義彦氏の「SF量子論入門」も混じっていた。大槻教授もブルーバックスで本を出してたのか。読んだのに意識してなかったよ。



[テーマ:日々、想うこと / ジャンル:本・雑誌]

好きなSF作家 - ディック []

P・K・ディックが好きで、彼の作品はあらかた読んだ。本棚の前で数えてみたら31冊あった。全部文庫本。創元とハヤカワが混在。短編集は新潮とちくまも混じってる。
最近、ちょこちょこと映画化されているけど、やっと時代が追いついてきたなあという感じ。読み始めたのは1990年頃からだけど、あの頃じゃ想像できなかった。

というわけで、暗闇のスキャナー映画化 A Scanner Darkly にはちょっと期待してる。だけど、映画ではディックの雰囲気、なんというか登場人物のみじめ思考とか妙に達観した感じとか憎めない感とかが、あんまり出ない感じがするのはなんでだろう。単にキャストの問題かなあ。


[テーマ:海外小説・翻訳本 / ジャンル:小説・文学]

旅の絵本と世界ふれあい街歩き []

安野光雅の「旅の絵本」が好きだ

NHKの「世界ふれあい街歩き」が好きだ

たぶん、どちらにもある彷徨ってる感じが好きなのだろうと思う。旅に対する憧れみたいなものが存在するのは確か。♪知〜らないま〜ちを歩いてみた〜い的な。逃避癖?

旅 の 絵 本 - 安野 光雅

N H K - 世 界 ふ れ あ い 街 歩 き
[テーマ:絵本 / ジャンル:本・雑誌]
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